農家のIoTデバイスiKakashiとは

農家のIoTデバイスiKakashiには、次の機能があります。

  • 夜間、侵入者を検出し写真撮影をし、メールでお知らせする機能。セキュリティーカメラの機能です。
  • 照度、温度、湿度、気圧を10分間隔で計測し、ブラウザー上からグラフで記録を閲覧できる機能。インターネットに接続できるスマホさえあれば、離れた場所からでも、農家IoTデバイスiKakashi上の気象データをいつでも監視することが可能です。
  • 照度、温度、湿度、気圧のデータは、毎月1日の10時に前月のデータをCSVファイルに変換し、メールでお知らせする機能。気象データを記録として保存しておくことが可能です。これを利用することにより、以前の気象データとの比較ができます。
  • 積算温度を計算し、ブラウザー上からグラフで確認したり、CSVファイルに変換し、メールでお知らせする機能。過去の積算温度から追肥、摘果、摘芯、収穫の時期が分かります。

iKakashiは、Raspberry Piという超小型・超低価格なコンピュータで実現しています。商用電源がなくインターネット接続環境がない畑の中でもソーラーパネルとモバイルWiFiルーターで自立して連続稼動することが可能なIoTデバイスです。
そして、農家IoTデバイスiKakashiは、市販の部品しか使用していませんので、自作可能です。iKakashiを作成するのに必要な回路図やソースプログラムも公開されています。私は、趣味でiKakashiを作成しました。1号機は、2016年5月15日から友人で専業農家のH谷さんのビニールハウスの前に設置され、安定して稼動中しています。

最初、農家IoTデバイス iKakashi の企画を専業農家のH谷さんに説明したとき、温湿度・気圧を測定する機能しかありませんでした。しかし、H谷さんからは、セキュリティカメラ、監視カメラの機能が欲しいですというご意見をいただきました。そこで、監視カメラと照度センサーを追加し、畑の監視システムとして使えるように企画を変更しました。当初から予想していましたが、実際に作る側の考えと使う側の考えにギャップがあるなと感じました。ですので、iKakashiは、農家の方々のご意見を取り入れ、機能を進化させていきたいと思っています。もし、このような機能を追加できないだろうかということがございましたら、「お問い合わせ」でご意見を頂戴できれば幸いです。

概念図

農家のIoTデバイスiKakashiの全体
農家のIoTデバイスiKakashiの本体
農家のIoTデバイスiKakashiの本体から、ケーブルが伸びて照度・温湿度・気圧センサーに接続されています。
農家のIoTデバイスiKakashiの本体から、ケーブルが伸びて照度・温湿度・気圧センサーに接続されています。