モバイルWiFiルーター:Aterm MR04LN、NEC
MR04LNの使用は、ベストではありません。
農家のIoTデバイスiKakashi-1号機で必要とされるモバイルWiFiルーターの機能は、以下の通りです。
必須機能
- LTE接続:侵入者の写真を撮影し、クライアント様にいち早くその写真をお届けするためにLTE接続が必要です。
- Raspberry PiのGPIOからモバイルWiFiルーターの電源をONにできること。iKakashiが電源をONにしたときに、モバイルWiFiルーターの電源もONにする必要があるためです。
- ポートマッピング設定ができること。温湿度、気圧、照度のグラフや、積算温度のグラフは、Raspberry Pi上でWebサーバーが動いているので実現できる機能です。ポートマッピング機能により、インターネット上の端末からRaspberry Pi上のWebサーバーにアクセスできるようになります。また、iKakashiを遠隔から操作するにはSSHの機能が必要です。モバイルWiFiルーターでは、これらのポートをRaspberry Piにマッピングできる機能が必要があります。
可能ならできた方がよい機能
- Raspberry PiのGPIOからモバイルWiFiルーターの電源をOFFにできること。(MR04LNではその機能はありません)。モバイルWiFiルーターに問題が発生した場合、モバイルWiFiルーターの再起動ができることが望ましいため。
- モバイルWiFiルーター内蔵のバッテリーが実装されていなくてもモバイルWiFiルーターの電源がONにできること。(MR04LNではその機能はありません)
実際にiKakashiでMR04LNを使うには、MR04LNの電源スイッチと並列に別のスイッチ(リレー)を取り付ける改造が必要です。このリレーの制御をRaspberry PiのGPIOで行うことにより、モバイルWiFiルーターの電源をONにすることができるようになります。この改造には、MR04LNを特殊な形のドライバーで分解し、非常に小さな部品に正確に半田付けできる腕が必要です。iKakashiを自作する上で、最も難易度が高いところです。
分解には特殊なドライバーが必要です。
2017年10月3日の時点で、富士ソフト社製 FS030Wという別のモバイルWiFiルーターの動作検証をしています。MR04LNのように改造する必要はありません。
MR04LNの電源スイッチにリード線を正確に半田付けできる腕が必要です。